GO TO ZERO

DAD
 Drums 向山テツ
 Bass   山下好男
 Guitar 原田末秋
 Keyboards   三国直文
 Saxophones SMILEY
12/12 東京 渋谷 LIVE INN

     |

      

01. 気をつけた方がいいぜ
02. Time
03. PARADISE ALLEY
04. 裏窓
05. HOLY LAND -聖地-
06. 流れ者
07. 1 WEST 72 STREET NY NY 10023
08. ひまわり
09. Midnight Primadonna
10. もうすぐ
11. Hustler
12. カーニバル
13. 傷だらけの天使
14. HEAT OF THE NIGHT
15. Imagine(カバー)
16. 西からの便り
17. Aの調書
18. 家族
19. Dogs
20. The Fool On The Build'
21. Show Time
22. Blind Love
23. FILM GIRL
24. ILLUSION
25. 微熱夜
26. 最終電車
27. IMAGINARY BLUE
28. Bad Dream
29. Escape
30. DOWN
31. 下から2番目の男
32. Aspirin
33. NO GOOD!

E1. いつか河を越えて
E2. Passing Bell

ひとつの宣言

 アーティスト自らが自分の作品や生き方についてコメントすることは、とても馬鹿気ている。幾度となくくり返される取材の1時間か2時間の間、インタビュアーと僕の間に置かれたふたつのコーヒーカップと小さなテープレコーダーをにらみながら、僕は何度もそう思った。アーティストにはその手で創り上げた作品があるのだから、と。
 そして今僕は、最後の20代の歳を送りながら、ひとつ分かり始めたことがある。
 デビューして半年の時、僕は静まり返った2万人のオーディエンスの前で、誰も知らない自分の歌を歌いながら、遠い青空を見ていた。今年の1月と6月には、青年館の舞台袖で1300人のアンコールを聞きながらビールを飲んでいた。そして11月、LIVE INNの人熱れの中、僕に歌いかけてくれた500人の目。僕は彼らを愛してしまえるような気がしている。そして初めて彼らの前で今までの自分をさらけだしてもいいと思い始めている。これこそが僕と彼らのZEROだと確信したからだ。

 今夜、この小さなライヴハウスの中で、僕と彼らと、そして願わくば皆さんのためにライヴを始めようと思っています。次なるショータイムを前に。何度かめのスタートを切るために。
                                                   小山卓治