詞：小山卓治　曲：小山卓治

ばあちゃんなあっかベレー帽の似合わす
近所ば歩きよるばあちゃんなすぐ分かっとよ
ばあちゃんなたまに　よう分からんことば話さす
だいぶんたっち　そるが大事なこって分かっとたい

ばあちゃんの腰ゃたいぎゃ曲がっとらす
杖ばつっかい棒にしてポトポト歩かす
ばあちゃんのやらすお菓子は茶色ーして
いつもそぎゃん甘もなかとたい

ばあちゃんごめんね　ぼか行かなんとたい
ばあちゃんごめんね　ぼかもう行くけん

ばあちゃんが死なしたじいちゃんの話ばさす時ゃ
はるかいたり笑ろたり泣いたり いそがしか
ばあちゃんな何でん知っとるごたるばってん
たまに返事ばせんでどっかぼんやり見とらす

ばあちゃんなたまに母ちゃんにおごらるっと
こぉもなって犬ん散歩に出かけらす
ばあちゃんな心配そうに僕ば見らす
ひねくれち　ねじ曲がった僕ば見らす

ばあちゃんごめんね　なかなか会いに行けんで
ばあちゃんごめんね　ぼかこっちですることががあっとたい

ばあちゃんな近所で一番のモテモテだけん
昨日も源三じいちゃんがデートに誘いにこらした
ばあちゃんな最近ますますこぉもなって
ばってんあっかベレー帽はやっぱ似合うとらす

ばあちゃんな泣きよる僕ば見っと哀しかごたるばってん
頭ばポンポンすっだけで何も言わっさん
ばあちゃんなあん日「待っとるとよ」ってつぶやかした
たいが綺麗か瞳だったけん　ぼか目ばそらしたとたい

ばあちゃんごめんね　そけおってやれんかった
ばあちゃんごめんね　そけおってやろごたった
ばあちゃんありがと　ぼかちゃんと大人になったばい