詞：小山卓治　曲：小山卓治

昔　親父が俺の頭に手を置き
こう言った
おまえの敵が立ちはだかったら
倒して進めと
幼かった俺には分からなかったけれど
今ならその意味が分かるよ

昔　おふくろが俺を抱きしめ
優しくささやいた
裏切りがいつかおまえを試すだろう
でも泣いちゃ駄目よと
涙の意味なんて知りたくなかったけれど
今では哀しみも知ってる

昔　兄貴と河をのぼった
どこまでもどこまでも
知らない世界を確かめたくて
泥だらけ　進んだ
夕焼けに向かって耳を澄まして聞いた
その声が今では聞こえない

昨日　１人で恐怖に駆られて
未来を考えた
うまく生きるため見つけたやり方
それだけじゃ足りない
分かりあえた友は１人ずつ去っていき
街角でこぶしが空を切る

そして今　俺は彼女と２人で
空を見あげてる
ひとつひとつの謎が浮かんで
そして消えていく
俺達の心にその時宿ったものを
今から大切に育てたい
その心を愛と名づけよう