Lucky Guy
詞:小山卓治 曲:小山卓治
あの子の茶色の髪の毛を指に巻きつけるのが癖だった
およそ争いなど考えたこともないような男なのさ
ゴロツキ達はあいつがどれほどのやつか知りたがってた
俺には分かってた あいつの勇気が試される番が来るって
2人きり部屋の中ならどんなわがままだって言えたんだ
そんな目をするな あいつはふり返りざまに吐きすてた
男の子っていつでもつまらない危険が好きなのね
あいつは目をつぶったまま汗ばんだ手でキーを回す
あいつの名前はブロック塀に
スプレーで今も描かれてる
思わせとけばいいじゃないか
あいつは本物のラッキーガイってさ
あの子がネオンに照らされて走ってくるのが見える
俺達は洞窟のような顔で周りをとり囲んだ
つぶやきが聞こえる 俺は男だった そうだろう?
あいつのあごがコトンとあの子の胸の隙間に落ちた
夜明けを知らせる風が俺達の間をすり抜ける
もう何も始まりはしない 誰もがそう気づいてた
あの子は立ちあがり唇の端を少し歪めて
これがあんたの望み? 長い髪がクルリと回った
あいつの名前はブロック塀に
スプレーで今も描かれてる
思わせとけばいいじゃないか
あいつは本物のラッキーガイってさ |