いつか河を越えて(Passing)
詞:小山卓治 曲:小山卓治
向こう岸のスモッグ越しに
そびえるビルの頭を
子供の頃から何度も
数えながら育った
ハイウェイでつながった
蜘蛛の巣のような橋を
週に1度は渡り
同じ数だけ戻った
ここでは誰もが口癖のように
こうつぶやいている
いつか河を越えて
ベッドの中で恋人は
俺の肩に顔を寄せ
夢の中でも泣いている
連れていってちょうだい
ここにいればとにかく
男と呼んでもらえる
だけど向こう側では
ただの男だ
ここでは誰もが口癖のように
こうつぶやいている
いつか河を越えて
真夜中になるといつも
1人で車を転がして
河沿いに停めて
遠くに浮かぶ明かりを見つめる
向こう岸に向かって
パッシングを続ける
まるでそれが何かの
合図でもあるように
ここでは誰もが口癖のように
こうつぶやいている
いつか河を越えて
いつか河を越えて |