裏窓

詞:小山卓治 曲:小山卓治


Fadd9
C                  Em                   F                     C
白い紙のバラをテーブルの上でひとまとめにすると
Em                   Am                D7            G
少女は決まって窓を開けはなして通りを眺める
C                   Em                   F                    C
赤いレンガ造りの古いアパート 西向きの小さな窓
Em               Am            D7                    G
少女は首を肩にめりこませ瞳は何も見ていない
C                    C7                 F                        Fm
通りを隔てた真向かいの閉ざされたアパートの窓
C     C(onB) Am Am(onG)
初めての恋が始まったのは
D7(onF#)                                    G
ある日そこでカーテンが揺らめいてからのこと
C                  Em              F                   C
広場の時計が朝の空に響いて8時を知らせると
Em             Am                  D7            G
男は必ずその窓に立ちぼんやり外を眺める
C                   Em            F                  C
リンゴみたいに赤い口紅を少女は初めて買った
Em                   Am               D7                G
青アザ色のスカートを脱いで少しだけ笑ってみる
C                  C7          F               Fm
束ねた髪を下ろし勇気を出して窓際へ
C C(onB) Am Am(onG)
だけど男は髪をかきながら
D7(onF#)                               G
まるで誰かを待ってるみたいに遠くを見てる
C               Em                F                  C
やがて男の窓にふたつ目の影がちらつき始める
Em               Am                D7                   G
少女の耳には笑い声すら聞こえるような気がする
C                  Em                F            C
朝の8時 男に寄りそって大きな瞳が笑う
Em                   Am         D7                     G
ショートカットの髪をかきあげ胸元の開いたブラウス
C                   C7       F                      Fm
花びらを作るためのハサミを取りだして
C C(onB) Am Am(onG)
少女は長い髪を切り落とし
D7(onF#)                                  G
ブラウンのシャドーを指で塗りつけた
F
ある晩ガラスの砕ける音がした
Em
カーテンに写るふたつの影がすれ違う
F
少女はベッドの中で身を固くしてる
Dm
真夜中過ぎ 通りをパンプスの音が遠ざかる
C                   Em        F                      C
次の朝になっても男の窓は閉ざされたままで
Em                     Am          D7                G
風に揺らめくはずのカーテンもとり外されてる
C               Em            F                  C
少女は鏡の前で最初に顔を白く塗りつぶす
Em                Am             D7            G
真っ赤な唇 ピンクの丸い鼻 黄色の縁取り
C                   C7   F                  Fm
最後の仕上げに空色の涙をふた粒
C C(onB) Am Am(onG) D7(onF#)              G
そして両手を広げ少女は窓に向かっておじぎをひとつ
F
その晩ガラスの砕ける音がした
Em
カーテンに写るひとつの影が踊ってる
F
テーブルの上で赤く染まった花びら
Dm
真夜中過ぎ 通りをサイレンの音が遠ざかる
C Em Am  C Em Am  C Em Am  C Em Am  Fadd9



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