2010年7月〜12月

dear #117
 僕のパーソナルバンド、Aloma Black'sのギタリスト、Mercyとスタジオに入って、リハーサルを続けている。
 今週末から始まる、広島、熊本、大分、名古屋、神奈川の平塚でのライヴに向けてのリハーサルだ。このユニットで、初めて行く街もある。
 Mercyは28歳。歳の差は24歳。僕がデビューした頃は乳飲み子だった。そんな若いギタリストと奏でるサウンドは、バンドライヴともアコースティックギター1本のライヴとも違い、シャープでスリリングなサウンドになっている。聴いてもらえるのが、今から楽しみだ。ぜひ足を運んでね。


 鳥取県米子在住の古い友人、渡辺末美氏が、今年の5月、新しいサイトをオープンした。タイトルは〈Soul Relations (ソウルリレーションズ)〉。“理想の大人を探求するWEBマガジン”がテーマだ。
 ミュージシャンへのロングインタビューと、様々なジャンルの人たちのコラムが主なコンテンツになっている。
 コラムの執筆陣は、シンガー、詩人、ライター、看護師、ライヴハウスオーナーと様々。その発信地も、東京、鳥取、京都、横浜、カナダなど様々で、内容も充実している。
 そんなサイトが、鳥取の米子から発信されているということが、すごく刺激的だ。

 以前、渡辺氏のサイト〈Interview Oasis〉で、僕もロングインタビューを受けたことがある。〈Soul Relations〉からリンクしているから、よかったらのぞいてほしい。

 サイトがスタートする時、渡辺氏からメールをもらった。
 彼へ「すごくおもしろいサイトだな。僕に手伝えることがあったら、遠慮なく言ってね」と返信した。
 すぐさま彼から返信が届き、「小山さんもコラムを書いてみませんか」ということ。
 考えた末、僕も〈Soul Relations〉のコラム陣に加えてもらうことにした。コラムのタイトルは〈矢を、射る〉。今日から公開の予定だ。のぞいてみてね。

http://soul-relations.com/

7/20
love,

卓治


dear #118
 北海道ツアー、札幌 - 釧路 - 標茶町 - 紋別 - 千歳 - 札幌を回る6日間、1700キロの旅が大盛況で終わった。
 6日連続のライヴも、これだけ長い移動も初めてのことだったが、毎日がすばらしく充実していた。
 旅の最中に出会った人たち、1人1人の顔を、今もはっきり思い出すことができる。地元で温かく迎えてくれた人たち、遠くまで足を運んでくれた人たち、心からありがとう。
 そして、この旅に僕を誘ってくれた、札幌 楽天舎のオーナーでありシンガーである浅井のぶさんに、スペシャルな感謝を。
 また必ず行くからね。

 戻ってきて数日、疲れもあってぼんやりしていたが、そろそろ始動。
 今月は、名古屋、大阪、東京2日のバースデイライヴ。サックスのSMILEYとのステージだ。
 昨日、アバウトなセットリストを組み、SMILEY用の音資料を集め、譜面を書いたところだ。まだリクエストを募集してるから、どんどん送ってね。
 東京の2日は、女性限定ライヴ、男性限定ライヴとして、セットリストもまったくかぶらないようにする。
 さらにこの2日は“コスプレ可”のライヴ。女性限定ライヴに潜り込みたい男性、男性限定ライヴを聴いてみたい女性、ふるってコスプレで参加してね。楽しみだな。

 同時進行で、10/2 町田cloveでのライヴの準備も始めている。パーソナルバンドAloma Black'sのギタリスト、Mercyとのユニットライヴだ。
 彼とは、7月に5本のライヴをやり、よりタフでスリリングなサウンドが生まれている。新しく取り組む曲の譜面や資料をそろえているところだ。

 SMILEYとのリハーサル、Mercyとのリハーサルが来週から始まる。
 またみんなに会いに行くよ。

9/2
love,

卓治


dear #119
 東京では恒例のバースデイイベントライヴを、今年は名古屋と大阪、東京2日で開催した。来てくれたみんな、本当にありがとう。たくさんの「おめでとう」で、心がまだホカホカしてる。

 今回のイベントは、前半はソロで、後半はサックスのSMILEYと2人でプレイした。
 イベントならではの、僕のフェバリットソングのカバーも。
 五輪真弓の〈少女〉、ペドロ&カプリシャスの〈5番街のマリーへ〉、浅川マキの〈かもめ〉。どれも昭和の名曲だ。
 他にも〈小さい秋〉や、アニメ『ムーミン』でスナフキンが歌う〈おさびし山の歌〉も歌った。
 僕の世代は、洋楽のロックと同時に、テレビから流れてくる歌謡曲にも強い影響を受けてる。つまり、ボブ・ディランも沢田研二も、僕のヒーローで、ジャニス・ジョプリンも山口百恵も、僕のアイドルだ。

 新しい企画として、アンコールで1曲だけ写真撮影可にして、お客さんに自由に写真を撮ってもらった。
 その写真を事務所に送ってもらって、オフィシャルファンコミュニティーで3ヶ月に1回発行してるウェブマガジン〈eyes〉の増刊号を作ろうと思ってる。ぜひ写真を送ってね。

 そしてもうひとつの企画は、東京の女性限定ライヴと男性限定ライヴ。初めての企画だったから、女性しかいない客席には、最初ちょっとドギマギしちゃったな。
 さらに、どちらも見たい人のために“コスプレ可”にした。
 女性限定ライヴに女装して来る男性はさすがにいないだろうと思ってたら、1人、勇気ある男性が女装で来てくれて、すごいウケた。一番前にいるものだから、目が行ってしょうがなかった。けっこう綺麗だったよ。
 男性限定ライヴに来てくれた女性も3人いたな。

 イベントに来れなくて、メールでメッセージをくれた人もたくさんいた。ありがとう。みんなの応援に応えるために、歌い続けるよ。

 さて、10月だ。
 怒濤の11本ライヴが始まる。ひと月にこれだけライヴをやるのは初めてだ。
 会えるのを楽しみにしてるよ。

9/24
love,

卓治


dear #120
 10月はライヴ三昧だ。
 東京 町田のソロライヴから始まって、〈唄旅ツアー〉で、鎌田ひろゆきと近藤智洋君と一緒に、新宿、名古屋、大阪、福岡、熊本、韓国。そして田中一郎さんと高橋研さんとのイベント〈Singer Song Riders〉が終わったところ。来てくれたみんな、本当にありがとう。

 町田は、音響も照明もしっかりしたライヴハウスだ。この日はギタリストのMercyと2人でのライヴだった。去年から始めたこのユニットでのライヴは、もう13本目だ。ツアーでつちかってきたサウンドは、タフさを増してきてる。
 すごくいいライヴだったから、ここ最近リリースを続けてる《Bootleg!》シリーズで、映像をリリースしようと思ってる。

 福岡で歌うのは、ひさしぶりだった。
 本番前のこと。1人の女性が話しかけてきた。
「小山さん、この手紙のこと、憶えてますか?」
 かなり黄ばんだ封筒に書いてあるその字は、何と僕の中学の頃の字。当時の親友が福岡に引っ越して、彼に宛てた手紙だった。
 女性は、彼の奥様。大掃除をしてた時に、この手紙を見つけたんだそうだ。
 この夜は2人でライヴに来てくれて、終演後に彼とも話すことができた。何10年ぶりだろう。
 彼はコックになり、有名ホテルで腕をふるった後、今は福岡でラーメン屋をやってるそうだ。
 そういえば、店の名前を聞くのを忘れちゃったな。これを読んでたらメールしてね。

 初の海外ライヴになる韓国。2泊3日の強行スケジュールだったけど、濃厚だった。
 韓国の人たちは、バラードはしっかり聴いて、アップテンポではちゃんと乗ってくれる。熱い拍手をもらった。
 韓国で活動する日本人バンド、コプチャンチョンゴルと、女性シンガー、ソニと共演した。今度は、彼らを日本に招いてライヴがやれないかなと思ってるところだ。
 夜は当然、焼き肉とマッコリ。おいしかったなあ。

 そしてまだまだライヴは続く。今週は、京都、高知、高知の土佐清水。
 京都での共演は、よく一緒にライヴをやる浜田裕介君と、東京で一度共演した矢野絢子さん。この夜だけのスペシャルなセッションも準備してる。
 高知市で歌うのは初めてだ。どんな空気の中で歌えるんだろう。新しい出会いがあるかな。ぜひ聴きに来てね。
 土佐清水の海癒は、3年連続で呼んでくれた。またあの美しい海岸と、素敵な人たちと再会できる。

 新しい出会いと熱い再会のために、ツアーは続く。

10/26
love,

卓治


dear #121
 東京でのバンドライヴは盛況だった。
 ひさしぶりにエレキギターを弾いた。ギブソンのレスポールジュニアスペシャル。高いギターじゃないんだけど、ぶっとい音を出すし、フォルムが気に入ってる。使っていくうちに、いい味を出してくれるようになるだろう。

 バンドライヴでは、毎回新しい曲を追加する。今回は〈いつか河を越えて〉〈負けないで〉〈HEAT OF THE NIGHT〉をプレイした。
 これまでやっていた曲にも細かいアレンジをほどこした。〈夕陽に泣きたい〉のキーを上げたり、〈カーニバル〉に2種類のブレイクを入れたり。
 若いAloma Black'sのプレイは、荒削りだけどワイルド。不器用なところも多いけど、彼らと一緒に作り上げたサウンドは、今の僕の誇りだ。

 先日告知したように、2008年春からスタートした〈Circle Game Tour〉を来年の春で終了する。そして、このツアーから活動を始めたAloma Black'sも、来年の名古屋、大阪、東京のライヴで、その活動を終了させる。
 あと3本のライヴで、僕らのベストパフォーマンスを見せる。ぜひ見に来てね。

 今年のライヴもあと2本。12月26日は東京の高田馬場でソロライヴだ。この日はネット中継もやることになった。詳細は近日中にお知らせするから、会場に来れない人も日曜の夜にライヴを満喫してね。
 リクエストやメッセージを、このメールへの返信という形で送ってほしい。待ってるよ。

 2010年は、歳の数だけライヴをやるという企画で始まった。当初は、4/1から来年の3/31までに53本というつもりだったが、いろんなイベントに呼んでもらったり企画してるうちに、なんと偶然、今年1年でぴったり53本のライヴをやってしまうことになった。
 この数は僕にとっての最多記録だ。

 今年は「初めまして」の街へたくさん行くことができた。三重の桑名、福井の武生、埼玉の入間、神奈川の平塚、北海道の釧路、標茶、紋別、千歳、そして韓国。
 でも、まだまだ歌ったことのない県がたくさんある。青森、秋田、福島、島根、山口、徳島、長崎、佐賀、鹿児島、沖縄。
 来年は、どれだけ行くことができるかな。

12/13
love,

卓治



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