煙突のある街
詞 真島昌利 曲 真島昌利
アパートの窓を開けると憂鬱な気分になるぜ
薄曇りの空の下に煙突がつき刺さってる
赤と白のストライプで彩られたあの煙突
灰色の工場の壁 スモッグを吐きだしながら
この街を流れる河は耐えきれない臭いがする
この街を流れる河は耐えきれない臭いがする
工場のベルの合図でこの街は動き始める
あんまり言いたくないけど俺もそこで働いてる
工場の機械の音が俺から耳を奪い取る
時間を殺す場所さ 自分を殺す場所さ
この街を流れる河は耐えきれない臭いがする
この街を流れる河は耐えきれない臭いがする
この間のストライキで俺は前歯を失った
怒号と血の騒ぎの中 要求は削りとられて
組合幹部の奴らはうまいこと立ち回ってる
下の方の俺達だけいつでも傷を負わされて
この街を流れる河は耐えきれない臭いがする
この街を流れる河は耐えきれない臭いがする
青い空はもう見えない 白い鳩はもう飛ばない
隣の部屋の学生もひと晩中咳をしてる
煙突のあるこの街で俺達は訴えられた
責任逃れはできない 俺達どこへも行けない
この街を流れる河は耐えきれない臭いがする
この街を流れる河は耐えきれない臭いがする
希望はスモッグの彼方 今にも消えかかりそうさ
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