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[収録アルバム]
ひまわり

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[収録アルバム]
ひまわり


家族

詞:小山卓治 曲:小山卓治


父さんが死んで2年 この街へ来て1年
鉄パイプのベッドのバネの具合にも慣れた
母さんは兄貴のことをまるで信用していない
姉さんは窓辺でいつも歌を歌ってる

はっきり憶えているよ ええそりゃもうはっきりと
私に向かって息を切らせておまえ達が飛んでくる
母さんは陽だまりの中でいつも思いだし笑い
ひとつあきらめるごとにひとつ思い出が増える

ゆっくりと流れる河に沿った石畳
僕は自転車に乗って毎日ここを通る
1人前になるまでもうひと息だ

姉さんは昔に比べてずっと笑わなくなった
にやけた男と1度だけ変なことになったらしい
遊ばれたんだって言われても姉さんは待ち続ける
男にほめられた髪の毛の手入れを忘れはしない

取り引きをしくじった兄貴のアリバイは
仲間の裏切りで簡単に暴かれた
家中の金をかき集め真夜中に出ていった
母さんの顔にいつまでも泥を塗るつもりだ

馬鹿なまねはしないさ 僕ならうまくやれる
金儲けの手口などいくらだって知ってるよ
気の弱いやつから順番に駄目になっていく
だけど家族が助けあうのは当たり前のことだ

ゆっくりと流れる河に沿った石畳
僕は自転車に乗って毎日ここを通る
1人前になるまでもうひと息だ

 

 


(c)1984 Takuji Oyama / NAKAYOSHI GROUP